コロナ10 完 退院後の生活
退院して帰宅後、
夫、子供2人の頑張りが伺える。
夫はタブレットを買い
4歳の長女はタブレットでゲームをするようになっていた。
1歳の長男はYou Tubeの電車動画を見ている。
色々と解禁し放題。
鬼滅の刃を見たそうで、
1歳長男は戦いを覚えていた。
プレイマットの端でバシバシ叩いてくる。
(入院前はでんしゃ、でんしゃ、といってだけなのに…)
私はというと、
リビングに布団を敷きほぼ横になってすごした。子供は、テレビ、Amazonprimeビデオ、You Tubeをみたり、オモチャ…で遊ぶ。外にも出ずよく頑張っている。
PCR検査に付き添うことができた。
唾液の摂取が必要だったが、1歳児にはなかなか難しい。スポイトをもらえたので、少量だったけれどなんとか、摂取できた。
3日程で結果が出る。
結果は陰性だった。
良かった。とても嬉しかった。
しかし陰性であっても、
濃厚接触者の家族は
経過観察中は外出不可。
私は退院後、めまい、息切れで体調が良くなかった。陰性で外出許可がでていても、体力がなく買い物へはなかなか行けず、家事もほとんどできない。
ネット広告で知り、頼んでいたnosh/ナッシュ(冷凍弁当宅配サービス)に助けられた。料理しなくて良いのは助かる。(お米を炊くくらいならできた。)
経過観察が終わり
家族も、元の生活に戻っている。
私も現在、体調は回復し、コロナの後遺症もない。
今回、支えてくれた方々に
深く感謝しています。ありがとうございました。
コロナ9 退院
相部屋に移された翌朝
カーテン越しに医師の声が聞こえる。
向かい側の患者へ話している。
「この点滴終わったら、午後退院してもらえますか。
陰性2回確認できていて、自分で呼吸ができているので、コロナの治療はこれで終わりです。
今、入院したい方がたくさんいる状況なので、病院としては、なるべく病床を確保方針です。ワクチン接種については、抗体ができているので1回目はうたなくて大丈夫です。あまり意味がないので。2回目は3ヶ月後くらいに接種してください。」
退院はいつなのかと考えていたけれど、
当日いきなり言われるものとは思っていなかったので驚いた。ただ医師からの説明の理由はとても納得できる。自分も今日退院かもしれない。一応家族に連絡。
医師は順々に患者に説明している。同じ説明が3回程聞こえてきた。ワクチン接種の説明もしていたので、みな65歳以上なのだろうか。
私は4番目だった。同じ内容の説明を受けた。
昼食は食べていっていいそうだ。薬は自宅で必ず飲みきってくださいとのこと。
退院できる。
家族のPDR検査前に帰れることがとても嬉しかった。
一方で不安もあった。
肺炎のはどうなったのか分からないけれども、自力で、呼吸できているので大丈夫だろう。ゆっくりだったら、息切れせずに歩けるだろう。
昼食を頂き、午後退院した。
受け入れてくれた病院、
医療従事者のみなさま、感謝しています。
助けて頂き、ありがとうございました。
コロナ8 入院③
入院3日〜6日目
午前中は点滴
医師からの電話による問診や血液検査の結果についての連絡。
陰性2回確認できれば
隔離解除という話だった。
食欲も戻り、食事を完食できるようになっていた。
お弁当のおかずの魚に骨が無いのに驚く。
朝、熱々のお味噌が献立にあり感動した。
↑《※おかずは親子丼のようなもの》
何も(食事の準備)しなくても食事が出てくる。
入院中ということで、有り難く療養させてもらう。
入院4日目頃に
酸素補助も外してみましょうとのことで、
補助なし呼吸となった。(いわゆる普通の状態)
自力で呼吸できているという事が
こんなに嬉しいなんて。
動くと息が切れしていまうけれど、
入院当初と比べると
格段に苦しさは軽減されている。
病院のみなさまに感謝。
入院5日目
朝、防護服を着ていない看護師が入室してきた。
もうこちらから「陰性2回でたんですね。」と聞いてしまった。看護師「はい。」とお返事頂く。詳しくは医師からでないと伝えられないとのことだった。
隔離解除され、相部屋に移ることになった。
相部屋では、カーテンで仕切られ他の患者さんがどのような人か分からなかったが、自分より年齢は上のよう。
夜は隣の人のいびきで眠れなかった。
入院6日目
看護師さんに夜眠れましたか?
と聞かれた。
…はい、と嘘をついた。
個室とは違い寝不足。
ただ
陰性の確認と、
自力で呼吸ができていることが嬉しい。
そんな朝だった。
コロナ7 家族は濃厚接触者
私がコロナ陽性となったことで
家族は、濃厚接触者となった。
陽性判定が出たその日に
保健所から連絡があり、私へのこれからの説明
とは別に、夫にも電話で説明があった。
濃厚接触者は
2週間は「経過観察」で自宅待機。外出不可。
この時点で、PCR検査日は未定。
PCR検査が陰性であっても、2週間は自宅待機しなければならない。
退院後に夫から聞いた話だが、
自分(夫)や子供も陽性ではないかと
3、4日ビクビクしていたとのこと。
3時間おきに熱を測り、症状がでてないかを確認していたらしい。
夫が倒れたら、家に子供が閉じ込められてしまうのでカギをかけるか、どうするか…など悩んだとか。
なんだか頭が上がらない。
食事は配食サービスを利用し
1日目2回、お弁当の配達してもらえた。
(玄関に置配)
朝ごはんのパンは夕食のお弁当と共に配達された。
このサービスは夫にとって
心の支えとなった。(経過観察中、唯一の社会とのつながり?)仕事は子供2人いるなかで在宅勤務。
オムツなどの日用品は
義姉が買って、玄関に置いてもらうというサポートを受けていた。
子供たちは何かを察して
外へ出たいと言わなくなったらしい。
コロナで家族の生活も巻き込んでしまった。
ただただ、申し訳なかった。
コロナ6 入院②
入院 1〜2日目
いわゆる《隔離》
「個室でドアの手前のカーテンまでか行動可能範囲。外へは医師の許可がでるまで、出られません」
陰性が2回続けて出れば、隔離解除。
看護師より説明を受けた。
買い物を頼むことは可能で
清算は交通系ICカード、買ってきてほしい物はメモでお願いすることができた。交通系ICカード、持ってきておいてよかった。
症状はというと
横になっていれば、「なんで入院してるの?」
というくらいなんともないのに、
・トイレに行く
・着替える
・飲み物を飲む
・歯を磨く
これらの動作が苦しすぎた。息が切れる…。
個室なので全て3〜5歩でいける距離。
食事中は苦しさはなかった。座っていたから?
トイレに行くのに覚悟が必要。
夜の着替はイベント、酸素の消耗が激しい。
酸素補助(鼻腔カニューレというらしい)の管が長く
部屋の中は補助を外さず動くことができて有難かった。入院中は↑の画像+マスク
部屋のカーテンを自分でしめふことができず
看護師さんにお願いしていた。
毎日検温はあったけれど37℃以上はあったにしろ、
病棟に移ってからは微熱程度。
酸素の消費が激しいらしく、お風呂には入れない。
医師の許可もまだ降りなかった。お買い物でボディーシートを頼み、濡れタオルで体をふいた。
スマホは
家族との連絡以外、ほとんど触らず
ずっと寝ていた。昼間寝ているのに、夜もぐっすりねている。寝ているだけ、これが限界。
そのことを看護師に伝えると
「それだけ消耗しているんですよ…(肺炎)」
とコメントをくれた。
退院後【消耗している】
という言葉を何度も思い出すようになる。
当たり前たけど、看護師は防護服を着ている。
中には自分と同じ幼い子供が2人いるという方も。
毎回、ありがたさと申し訳なさが…とにかく感謝しかない。
入院できたから、投薬治療、酸素補助が受けられているものの、入院出来なかったらどうなっていたのか…CT撮らなきゃ、肺炎かどうかなんて分からない。
自分の部屋で亡くなるケースがあると報道があったが、自分もあり得た。
県が公表しているコロナ感染者数を見た。重症者、中等症者の人数も載っているいた。私もこの中の人数に入っている。入院待ちの人数も載っていた。気にしない訳がない。
治療を受けられている今の状況に、
ひたすら感謝していた。
コロナ5 入院①
救急車の中で
酸素補助があり
体内の酸素量が回復してきたと、
救急隊員の人が教えてくれた。
病院へは30分はかかり、
入院になるかは分からないと伝えられる。
病院に到着。ベットは自分で移る。
採血、呼吸の酸素補助は継続。
医師、看護師は防護服を着ている、報道そのもの。
「部屋が空くまでここで待ってて下さい。16時くらいになるかもしれません。」
と看護師に声を掛けられた。このタイミングで入院するんだな…と確信。
また、病床数の空きの無さを感じた。
待ち時間に、上司へ連絡。
LINE 便利だな。こんな状況でも連絡できてしまう。
自宅療養が入院になってしまった。
家族にも職場にも申し訳ない。
濃厚接触者となった家族に症状が出ていないのが
精神的な救いだったと思う。
医師から、現在コロナに効果があると言われている薬を使います。と治療薬について説明を受け同意書にサインをした。
ベルクリーR
部屋が準備できたので、移動しますと声をかけれる。まだお昼前。夕方頃まで待つと思っていたので早いな…と思って通されたのはCT撮影の部屋。
検査撮影を終え、病室へ移る。
「お昼届いてますよ」とお弁当が病室にとどいていた。よりによって味噌カツだった。
3日間ほど、何も食べてないのでお腹が空いていたけれど、一切れ食べるのが限界で、ご飯も数口。残してしまった。
午後、防護服の担当医が説明に
部屋まできてくれた。「もう、すでに聞いているかもしれませんが…」
私はけっこうな肺炎になっていた。
コロナ4 救急車で搬送
翌朝、旦那が様子を見に部屋にきた。
私は
変わらず体調が良くないという感想。
水を一口含むのが精一杯。トイレへの異動が精一杯。
旦那は時間外でもつながる、電話番号《保健所》へ連絡しようと言い出していた。
私の呼吸の様子がおかしかったらしい。息切れしていたけれど、体調不良くらいにしか思ってなかった。
酸素数値は88.とか86。
その旨を保健所の人に伝えると救急車を呼んで下さい。とのことだった。
旦那が救急車を呼んでくれた。
感染対策をしてすぐ来てくれるそう。
救急車すぐ来ました
。
救急隊員の人が「身体の酸素が足りてない」
と酸素補助をつけてくれた。
呼吸が大分楽になる。
受け入れ先の病院を探してくれてるが
見つからない。病院、どこもいっぱい。
ニュースで見るけれど、まさか自分が経験するとは。考えさせられる…
3件目で受け入れが決まった。