コロナ9 退院
相部屋に移された翌朝
カーテン越しに医師の声が聞こえる。
向かい側の患者へ話している。
「この点滴終わったら、午後退院してもらえますか。
陰性2回確認できていて、自分で呼吸ができているので、コロナの治療はこれで終わりです。
今、入院したい方がたくさんいる状況なので、病院としては、なるべく病床を確保方針です。ワクチン接種については、抗体ができているので1回目はうたなくて大丈夫です。あまり意味がないので。2回目は3ヶ月後くらいに接種してください。」
退院はいつなのかと考えていたけれど、
当日いきなり言われるものとは思っていなかったので驚いた。ただ医師からの説明の理由はとても納得できる。自分も今日退院かもしれない。一応家族に連絡。
医師は順々に患者に説明している。同じ説明が3回程聞こえてきた。ワクチン接種の説明もしていたので、みな65歳以上なのだろうか。
私は4番目だった。同じ内容の説明を受けた。
昼食は食べていっていいそうだ。薬は自宅で必ず飲みきってくださいとのこと。
退院できる。
家族のPDR検査前に帰れることがとても嬉しかった。
一方で不安もあった。
肺炎のはどうなったのか分からないけれども、自力で、呼吸できているので大丈夫だろう。ゆっくりだったら、息切れせずに歩けるだろう。
昼食を頂き、午後退院した。
受け入れてくれた病院、
医療従事者のみなさま、感謝しています。
助けて頂き、ありがとうございました。